高圧洗浄と薬剤洗浄の違いは？どちらが効果的でしょうか？

外壁の黒ずみやカビ・コケを落とすとき、
「高圧洗浄」と「薬剤洗浄」のどちらが良いのか迷われる方は多くいらっしゃいます。
どちらも外壁をきれいにする方法ですが、仕組み・効果・向いている素材が異なります。
ここでは、それぞれの特徴と使い分けのポイントを詳しく解説します。

高圧洗浄とは？

高圧洗浄は、水を高い圧力で噴射して汚れを物理的に除去する洗浄方法です。
ガイヘキリセットでは、一般的に100〜150kg/cm²前後の水圧をかけて外壁表面を洗浄します。

高圧洗浄のメリット

• 短時間で広範囲を洗える（塗装前の下地処理に最適）
• 薬剤を使わないため環境に優しい
• 塗膜の古い部分を落として再塗装の密着を高める効果

高圧洗浄の注意点

• 劣化したモルタルやサイディングでは水圧が強すぎると傷む場合がある
• 根が深いカビや藻は、表面を落としても再発する可能性がある
• 雨水の侵入口（サッシまわり・目地など）を避ける適切な角度・距離の技術が必要

高圧洗浄は「外壁塗装の下地処理」「表面汚れの除去」には非常に効果的ですが、
内部まで入り込んだカビ・藻の除去や、油分・排気ガス汚れの除去には限界があります。

薬剤洗浄とは？

薬剤洗浄は、専用の洗浄液を使用して汚れの原因を化学的に分解する方法です。
主に**バイオ洗浄剤（防カビ・防藻成分入り）**を使用し、低圧洗浄と組み合わせて丁寧に洗い流します。

薬剤洗浄のメリット

• カビ・コケ・藻の根まで除去できる
• 洗浄後の防カビ・防藻効果が長持ちする
• 外壁材を傷めにくく、塗膜を残したままの洗浄にも対応可能
• 塗装前だけでなく、「洗浄のみのメンテナンス」にも向いている

薬剤洗浄の注意点

• 使用する薬剤は外壁材や環境に合わせて慎重に選定する必要がある
• 一般的な家庭用洗剤や漂白剤の使用は、素材変色や塗膜劣化を引き起こす恐れがある
• 作業には専門知識と資格者による安全管理が求められる

薬剤洗浄は、美観を長持ちさせたい方や、洗浄だけでリフォームしたい方に最適な方法です。

高圧洗浄と薬剤洗浄の使い分け

どちらの洗浄方法を選ぶかは、外壁の「素材」「汚れの種類」「劣化度合い」で判断します。

状況	向いている洗浄方法
表面の土埃・排気ガスなど軽い汚れ	高圧洗浄
コケ・カビ・藻が広範囲に発生している	薬剤洗浄（バイオ洗浄）
塗装前の下地処理として洗う場合	高圧洗浄＋部分的に薬剤併用
塗膜を残したまま外観を再生したい	薬剤洗浄のみ
モルタル・タイル・ALCなど硬質素材	どちらも可（状態により併用）

多くの現場では、高圧洗浄と薬剤洗浄を併用するのが一般的です。
ガイヘキリセットでは、国家資格者が現地診断を行い、
「どの洗浄方式を、どの範囲に、どの順で行うか」を建物ごとに最適化しています。

洗浄だけで外壁は十分きれいになる？

汚れが主な原因であれば、洗浄だけで外観は大きく改善します。
ただし、塗膜が劣化して防水性が失われている場合は、
洗浄後に再塗装を行わないと再汚染が早く進む傾向があります。

外壁洗浄だけを行う場合は、仕上げに「防藻・防カビ剤入りコーティング」を施すことで、
美観をより長く維持できます。

ガイヘキリセットの外壁洗浄が選ばれる理由

1. 自社足場による安全・低コスト施工
   　外部業者に依頼せず、自社保有の足場資材で作業を行うため、
   　費用を抑えながら安全で確実な施工が可能です。
2. 国家資格者による現地診断と薬剤選定
   　建築塗装技能士が外壁材と汚れの種類を確認し、
   　適切な圧力・薬剤・洗浄手順を選定します。
3. 再汚染を防ぐバイオ洗浄システム
   　薬剤洗浄後に防藻・防カビ処理を施し、
   　きれいな状態を長期間キープします。

まとめ

比較項目	高圧洗浄	薬剤洗浄
洗浄方式	水圧による物理除去	薬剤による化学分解
効果	表面の汚れ除去	根本的な菌類除去
素材への影響	劣化壁では注意が必要	比較的やさしい
再発防止	効果は一時的	防藻・防カビ効果で長持ち
費用目安	比較的安価	薬剤分コスト増だが持続性高い

どちらが優れているというより、目的に応じて選ぶことが大切です。
「塗装前の下地処理」なら高圧洗浄、
「汚れを根本から除去して長持ちさせたい」なら薬剤洗浄をおすすめします。